PROFILE

及川 重光

経済学部卒 2006年入社
一貫物流最適化推進部 課長

船や航空機など、運ぶことを通じて社会を支える仕事にあこがれ物流業界を志望。入社後は本社や日本製鉄㈱で配船業務に従事する。その後、基地陸運本部に異動し、一貫物流最適化推進部および日本製鉄の物流管制センター設立に携わる。

CHAPTER.01現在の業務

データを可視化して
より効率的な輸送を実現

当社は、製鉄所でつくられた鋼材を、船舶を使って中継地を経由し、車両を使ってお客様のもとへ輸送しています。このうち、製鉄所から中継地までの鋼材輸送の計画及び実績管理と操業課題のフォローが、一貫物流最適化推進部の主な役割です。当部署のミッションは、限られたリソースで効率を上げて、より多くの貨物を運ぶこと。2019年に部署が設立されたのと同時に、より効率的な輸送を実現するため、船舶の位置情報や物流センターの情報を可視化する新たなシステムを構築しました。従来のシステムでは、入港時間や作業の開始・終了時間といった文字情報を一隻ごとにしか見ることができず、数多くの船舶をコントロールする中で、ムダが発生している箇所を見つけ出すことが困難でした。一方、新システムでは全国の港にある船舶の情報を集約するとともに、一定以上のムダが発生している場合はアラームを発するなどデータを可視化。これにより問題のある箇所が即時に見つかるようになり、以前に比べて無駄の少ない効率的な貨物の輸送が可能になりました。

CHAPTER.02ターニングポイント

新しい組織の立ち上げに
準備段階から携わる

大きな転機となったのは、日本製鉄㈱の物流管制センター設立に携わったことです。これは、配船、中継基地である物流センターの調整、陸上輸送と、これまで個々のセクションで行っていた国内物流を一元的に管理することを目的とした大規模なプロジェクト。私はその準備班に所属し、新システムの開発に取り組むほか、センターで使用する機器の整備、これらを使った業務設計や組織編成に一から携わりました。一言で新しい組織の立ち上げといっても、新システムの導入に伴う新たな作業標準の作成、それに対応する人材の選定や配置など、検討すべき事項は膨大です。正解が見えない中、一つひとつクリアしていくのは大変な作業でしたが、新しい組織を設立するという経験は誰もが経験できることではありません。このプロジェクトを通して、組織の運営に必要な知識やスキルなど日々多くを学ぶことができました。とくに、管理職としてメンバーを率いていくにあたり、より仕事がしやすい環境とは何か、個人レベルではなく会社全体のことを俯瞰して考えるための下地ができたと感じています。

CHAPTER.03将来の展望

真の一貫管理を達成し
影響力を発揮できる物流へ

当面の目標は、現在縦割りとなっている当社の各部門を横断的にまとめていくことです。当部署が設立当初から掲げている「物流の一貫管理」を達成するためにも、私たちが自ら横断組織となって積極的に各部門との情報共有を行い、影響力を及ぼしていかなければいけないと考えています。その上で、最終的に目指しているのは、物流の社会的地位や価値の向上。物流業界は、将来的に人手不足がボトムネックになって新たな局面を迎えると予想されます。社会を支える物流をこれからも維持していくためには、様々な変革が必要です。その一貫として、ソフトウェアを使って業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのツールを活用した自動化や効率化への取り組みは不可欠であり、当社でも積極的にDXを推進しています。一貫物流の実現によって生産性を向上し、物流の側から生産や営業部門など多方面に影響を与えられるよう、その存在価値を高めていくことが今後の課題であり目標です。

QUESTION.01会社の好きなところ&魅力は?

圧倒的なスケールと
信頼できる仲間の存在

当社は業界屈指の船団を保有しており、それをコントロールしていることにやりがいを感じています。また、社内に面倒見がいい先輩が多いのも良いところ。相談できる同僚も多く、風通しの良い会社だと感じています。今後は、若手社員が今以上にイキイキと活躍し、意見を述べ、ボトムアップで改善が進んでいくような組織にしたいですね。そのためにも、若手社員を会社全体で育成するという雰囲気や意識の醸成がさらに必要だと感じています。

QUESTION.02オフの過ごし方は?

3人の子どもたちと
思いきり遊ぶ!

子どもは3人、男の子が2人と女の子1人です。休日は必ず家族で外出しますが、12、10、4歳と年が離れているため、どこへ行くかでいつもケンカになります(笑)。自宅から近いので海にはよく行きますね。朝、あまり人がいないうちに海に出かけてモーニングを食べて帰ってくることも。リモートワークが可能になり、家族と過ごす時間は以前よりも増えましたが、とにかく子どもたちとの時間を確保して遊びつくすようにしています。

記載された写真および原稿は2022年1月時点のものです。