PROFILE

幸山 拓弥

法学部卒 2015年入社
中部支店 名古屋物流センター 輸送課 主査

鉄の街、呉に生まれ、鉄鋼関連業界を身近に感じながら育つ。日本経済を縁の下で支える物流業界に興味をもち、重量物を扱うスケールの大きさに魅力を感じて鉄鋼物流会社へ。入社後は、操業系と管理系の両方に携わる。

CHAPTER.01現在の業務

中継地からお客様のもとへ
的確に届ける車両手配を

今、私が勤務するのは日鉄物流中部支店の名古屋物流センター。輸送課の一員として、主にH形鋼のデリバリーと配車業務に携わっています。H形鋼とは、文字通り、断面がH字形をした鋼材で、建築物や橋梁、基礎杭など様々な用途に使われます。製鉄所でつくられたH形鋼が船舶を使って中継地である名古屋物流センターに入ってくると、加工部品専門商社などのお客様からの依頼に合わせて、指定された量を、指定された日にちに、しかるべき加工先へ車両で運びます。そうした一連の仕事をデリバリーといい、私はその車両手配およびH形鋼製品の在庫管理を担当しています。また、安全品質管理も重要なタスクの一つで、連携して輸送を行う協力会社と定期的に安全品質会議を開いたり、自らも現場に赴いてパトロールを実施。安全品質レベルの向上に努めています。

CHAPTER.02ターニングポイント

既存の運用にとらわれない
輸送体制の構築で収益改善へ

そもそもH型鋼は、輸送する上で一筋縄ではいかない鋼材です。H字をうまく組み合わせてバランスよく積まなければならず、長さや高さ、本数によって、車両への積み方が異なるのです。そのため、安全に輸送するには車両の数が1台ではなく2台になる場合もあり、それを見極めなければ、適切な車両手配はできません。現在の部署に配属になってまず始めたのは、H型鋼の積み方を学ぶこと。先輩に教えを請うほか、実際に現場に行き、自分のイメージした通りの荷姿になっているかを見て勉強する毎日でした。
そうしたなかで取り組んだのが、不採算輸送の改善です。課全体の輸送実績や収支実績を分析するうちに、私が担当するH型鋼輸送の問題が明らかに。実情にマッチしていない輸送体制がコスト増を引き起こしていたのです。そこで、既存の運用にとらわれず抜本的に見直し、H型鋼の輸送を専属に行う会社を新たに選定。これまで担当していた会社には他の製品の輸送に回ってもらい、それぞれが納得のいく体制を構築しました。軌道に乗るまでには半年以上かかりましたが、おかげで輸送コストを抑えて黒字化を実現。これを機に、どうすれば社の収益アップに貢献できるのかを考えて行動するようになりました。

CHAPTER.03将来の展望

自らの強みを活かし
次世代を担う人材を育成したい

鉄鋼物流業界を取り巻く環境は、大きく変化しつつあります。実際に物流を動かす操業系も企業経営を支える管理系も、どちらも経験したことがある私は、その強みを活かし、既存の仕組みの改善はもちろんのこと、新しい仕組みづくりや新たな価値の創出にも貢献していきたいと考えています。
将来的には、次世代を担う人材の発掘・育成にも携わりたい。実は学生時代に、自らの就活体験談を後輩に話すボランティアをしていたことがあります。そうした活動に取り組んだ理由は、自分が進む会社や物流業界のことをもっと知ってもらいたかったから。一般的にはあまり知られていないけれど、実は安定性があり、社会貢献度が高く、経営基盤も強固。なにより仕事のやりがいがある。そんな魅力に満ちた会社であり、業界であることをより多くの人に伝えたい。その思いは、ますます高まっています。

QUESTION.01会社の好きなところ&魅力は?

一人ひとりの声に
耳を傾けてくれる!

従業員一人ひとりの考えや意見を尊重してくれるところですね。今、何に悩んでいるのか。課題は何なのか。将来的に何がしたいのか。上司は親身になって聞いてくれ、改善のために動いてくれます。そして、若手であっても興味があることやトライしてみたいことに対してどんどん挑戦できる環境です。私が業務の黒字化に向けて、新しい輸送体制に取り組んだときもそう。職場の風通しの良さはもちろん、会社としての基盤がしっかりしているからこそ、できることなのかもしれません。

QUESTION.02オフの過ごし方は?

子どもたちと遊び
成長を楽しむ日々

休日は二人の娘と公園に出かけて、思いっきり体を動かして遊んでいます。4歳になる長女は最近ひらがなを覚えて書き始めたので、一緒に書き順の練習をすることも。その隣では、2歳になる次女もひらがならしきものを書いています(笑)。何でも長女の真似をしたがるんですよね。おかげで話すのも歩くのも早かった! 子どもの成長を見るのはなによりも楽しいものです。もうすぐ三人目が誕生するので、きっと今以上に慌ただしくもにぎやかな日々になるでしょうね。

記載された写真および原稿は2023年3月時点のものです。