MEMBER
INTERVIEW

秋田 欣哉

商学部卒 1997年入社
基地陸運本部 物流管制センター設置準備班
課長

学生時代、配送のアルバイトを経験し、経済の根底を支える物流の必要性を認識。物流業界に絞って就職活動を行い、鉄や重量物を輸送するスケールの大きさ、製鉄所などで働くことで得られる刺激、飾らない社風に魅力を感じて入社。

今の仕事

日本製鉄と共同で取り組む
プロジェクトをリード

日本製鉄グループでは、配船、中継基地である物流センターの調整、ユーザーにお届けする陸上輸送まで、国内物流を一元管理する「物流管制センター」の構想が進んでいます。私は現在、物流管制センターを立ち上げる準備班に所属し、船舶の動きや物流センターの情報を可視化するシステムの開発に従事しています。どの船がいつ到着するというスケジュールや物流センターの空きスペースなどの情報を、リアルタイムに製鉄所や支店など全ての事業所から確認することができるシステムで、これにより従来と比べ無駄の少ない効率的な貨物の輸送が可能になります。日本製鉄を中心とした様々な企業や部署が関わる大規模なプロジェクトで社内外の期待は大きく、これまで培ってきた物流のノウハウを全て注ぎ込んで、完成を目指しています。

ターニングポイントになった経験

管理職として、新しい部署の
立ち上げに携わる

入社以来、国内の海上輸送に長く携わってきた私ですが、15年目の製鉄所内での勤務時に、製品貨物を岸壁クレーンで船積み・揚げ作業を行う新部署の立ち上げを管理職として任されました。物流の最前線にいる社員とコミュニケーションを重ね、現場が必要としている設備、働きやすい環境を理解することからスタート。業務の棚卸しや整理、新たな制度の構築、作業標準の作成など、立ち上げに伴う様々な課題をメンバーとじっくり話し合って詰めていきました。新設備導入などこれまで経験のなかった仕事については、設備投資や費用対効果について勉強し、専門知識を持つ同僚に相談しながら、何とか前に進めました。苦労もありましたが、部署は順調にスタート。以降、新規プロジェクトに携わる機会が度々ありましたが、このときに身に付けた組織を率いる心構えやノウハウは後の仕事にも活かされています。

将来の展望

海上輸送のさらなる
発展に貢献したい

鉄鋼物流は、海上の輸送が主流となります。海上輸送は一度に大量の貨物を運べる一方、天候に左右されやすい面もあります。波が高ければ船は航行することができませんし、雨天の船積み作業も製品によってはNG。こうした状況を打開するために、天候の変化に臨機応変に対応できる物流の仕組みを考えていくことが重要だと思っています。たとえば、波が多少高くても海上に出ることができる大型(ROROなど)船の導入、シャーシ輸送の確立、あるいは物流センターの雨天対応力の強化。現実的ではないかもしれませんが、大型船の荒天への強さ(凌波性の高さ)、そして小型船の小回りのよさ、というそれぞれの利点を活かすため、大型母艦から小さな船が出てくるような仕組みも夢があり面白いと思います。海上輸送は島国である日本にとって、社会の生命線です。そしてそれに直接的に貢献できるのは、船という輸送ハードをダイレクトに動かしている当社だからこそ。アイデアをどんどん提案して、物流業の発展に貢献していくのがこれからの目標です。

MEMBER INTERVIEW INDEX