日鉄物流 社船

機関部の責任者として知識と技術と経験で安全運航を守る

1992年入社 機関部 機関長半澤 哲也

“機関長として学ぶことの大切さを再認識する日々

SECTION. 01 機関長として学ぶことの大切さを再認識する日々

子供の頃から船に興味があり、船員という仕事に憧れを抱いていました。海員学校を卒業し、19歳で入社して以来一貫してこの会社で働いています。当初は機関員として石灰石専用船に一年間乗船した後、鋼材運搬船に乗船。24歳のときに一等機関士の職につき、7年ほど前から機関長を務めるようになりました。初めて機関長職を任されたときは、長年積み重ねてきた努力が実ったという喜びと同時に、プレッシャーも大きかったです。これまでは知識と経験をもとに自らの仕事と向き合ってきましたが、現在は若手の指導に取り組み、人材を育成していくことが自分自身にとっても非常に勉強になっています。機関長職を務めるためにも、初心に戻り、改めて機械に関する知識を学び直すことの大切さを考えるようになりました。

一等機関士と協力し合い、原因の究明を目指す

SECTION. 02 一等機関士と協力し合い、原因の究明を目指す

機関部の総責任者である機関長の役割は、主機関並び各機器類の運転時の監視による異常の有無の確認、整備作業における点検によって故障を未然に防ぐことです。また、船の運航に欠かすことのできない燃料の管理も重要な仕事。航海中は機関日誌を記録して6時間ごとの燃料の消費量を算出し、航海に必要な燃料の補給などの計画を立てています。船の主機関の整備は基本的に一等機関士と二人で行い、技術や知識を合わせることで故障の原因を早く突き止めることができます。自分自身の経験を伝えることはもちろんですが、自分がこれまで対応したことのない事象を一等機関士が経験している場合もあるため、プロフェッショナルとして、お互いに協力し合うことが重要だと考えています。

目標をもち、努力し続けることが成長への第一歩

SECTION. 03 目標をもち、努力し続けることが成長への第一歩

船の仕事は一人で実現できるものではなく、周囲との連携が不可欠です。原因究明に苦労することもありますが、一等機関士と協力して取り組み、問題が解決できたときには大きな喜びを感じます。機関長といっても、やはり一機関士であり、トラブルの起きた機械を分解し、整備し、点検して、原因を解明し、組み直して正しい動きをしてくれたときに最もやりがいを感じます。私自身、学生の頃は勉強が嫌いでしたが、船員になってからは学ぶことが好きになりました。学校の勉強と社会に出て仕事を通して身につける知識は異なるものです。若いみなさんには、目標をもち、何か一つ他人に負けない技術を身につけて、船員として大きく成長してほしいと思います。努力は必ず報われます、自分を信じてチャレンジしてください。

機関部の責任者として知識と技術と経験で安全運航を守る

SECTION. 04 船内での1日のスケジュールを教えてください

一日のスケジュール

SECTION. 05 船内の休憩時間は何をしていますか?

船の風呂は交代で入るため、あまりのんびりと浸かっていられないので、上陸可能なときにはスーパー銭湯や温泉に通ってゆっくり羽を伸ばします。一人で行くこともあれば、船のメンバーと一緒に出かけてお風呂上がりにビールを飲んで帰ることも。昔ながらの趣があるレトロなたたずまいの銭湯も好きで、港の近くにある銭湯を探しては足を運んでいます。

SECTION. 06 1ヶ月の休暇期間は何をしていますか?

家では妻と6歳の娘が待っていてくれます。地元の姫路に着いた瞬間、心からホッとしますね。地元の人たちは老若男女問わず顔見知りなので、畑仕事している方が私を見つけて「おかえり!」と声をかけてくれることもたびたび。休日は家族でドライブ旅行をしたり、時期が合えば地域の祭りに準備から参加するなど普段会えない人たちとの交流を楽しんでいます。

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