Story 日鉄物流の取り組み
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特集 2024.10.01

鉄鋼を運び、未来を築く―社会の基盤を支える力

社会の未来を支える日鉄物流――それは、ただ鉄を運ぶだけの仕事ではありません。

鉄鋼製品は、私たちの生活基盤から最先端技術まで、あらゆる分野で使われています。そんな鉄を、日本中に確実に届けるのが日鉄物流グループ。社員一人ひとりが誇りを持ち、使命感を抱いて挑む日々の業務と、その熱い思いを通じて、どのように社会に貢献しているのかを紐解きます。

1.鉄の原料を船から荷下ろし:原料荷役

鉄の原料となる鉄鉱石や石炭。クレーンを用いて、原料船から鉄鉱石や石炭を降ろし、ベルトコンベアで運びます。

船艙内ではパワーショベルを利用

2.原料を高炉まで輸送:原料輸送

輸入された原料は原料ヤードで保管され、必要に応じてベルトコンベアでホッパーに運ばれます。ホッパーで一時的に蓄えられた原料は、再びベルトコンベアで高炉に安定的に供給されます。

ダンプで原料を高炉供給用ホッパーの投入口まで運ぶこともあります。

3.高温の銑鉄を次工程に輸送:鉄道輸送

銑鉄は、高温度の物質を運ぶことができる特殊な貨車であるトーピードカーを用いて、次工程の製鋼まで運びます。

約1500℃の銑鉄を運ぶため、トーピードカーの内部は耐火レンガが内張りされています。
トーピードカーは単体で動くことができないため、機関車で牽引します。

4. 鋳造を終えた半製品を輸送:半製品輸送

半製品はスラブキャリアを用いて、ヤードや各工場まで運ばれます。スラブキャリアは車自体が上昇下降し、パレットを車体で持ち上げて輸送します。

全てのタイヤを旋回することができ、斜行や横行、旋回が可能です。

5. 加工された鋼をチェック:熱延精整

精整エリア、梱包エリア、積出エリアで鋼板外観のチェックを実施しています。顧客ごとの要望に合わせた製品をお届けするため、主管元が規定した検査員制度に基づき、年1回の試験に合格した者が検査員認定を受けて作業しています。

半製品は各工場で再度加熱され、目的や用途に応じて様々な製品に加工されます。

6.梱包・保管

完成した鉄鋼製品は梱包された後、出荷までの間、倉庫やヤードで保管されます。鉄鋼製品にサビやキズなどが生じないよう、徹底した品質管理がなされます。

出荷までは倉庫で保管します

7.製品輸送

コイルや厚板などの製品はキャリアを用いて工場や岸壁などへ運ばれます。キャリアには、運転席が前後にあり、前進方向でパレットへ進入することができるアンダーキャブタイプと、パレットへ後進で進入する必要があるオーバーキャブタイプがあります。

アンダーキャブ

8.製品出荷

岸壁にはクレーンや荷役設備が整備されており、作業指揮者の指示によって、積み込み位置を調整しながら、効率的かつ安全に製品を出荷します。

クレーンマンと作業指揮者が連携して荷物を積み込み

9.海上輸送

日鉄物流グループ全体で200隻を超える船を運航。長年のノウハウと全国に展開しているネットワークを生かし、安定かつ効率的な輸送を行っています

10.製品荷役

船から製品を揚げます。製品はトレーラーを用いて一時保管場所へ運ばれます

一つのコイルの重さはMAXで20tを超えます。

11.倉庫保管

クレーンで施設内に整列させて、製品の納品日まで厳重に保管します

ついに、お客様の元へ…

12.陸上輸送

トラック・トレーラーなどを使った陸上輸送にて、お客様に製品が届けられます。

一つひとつ丁寧に製品を積み込み、お客様の元へ運送!

運んだものは
全国で橋梁、ブリキ缶、ビル鉄骨、車などに加工され、皆さんの身の回りへ届きます!