日鉄物流 社船

日本中にある製鉄所を拠点とし、全国一円に製品を輸送する日鉄物流。
甲板部・機関部・司厨部が一丸となり、安全をモットーに今日も海を走ります。

  • 甲板部

    レーダーなどを駆使して船を運転し、
    安全航海を担います。

    甲板部
  • 機関部

    船のエンジンの保守・点検・運転を
    行います。

    機関部
  • 司厨部

    1日3食、乗組員のための食事を
    調理します。

    司厨部

全国にわたる航路

日本製鉄(株)の製鉄所など12か所(室蘭・釜石・鹿島・君津・名古屋・和歌山・堺・広畑・光・小倉・八幡・大分)を拠点とし、全国一円に輸送。各製鉄所から全国84か所の中継地と呼ばれる倉庫へ約200隻の船舶が1か月で約1,200航海し、全国に鋼材を輸送しています。

全国にわたり航路

室蘭

釜石

鹿島

君津

名古屋

和歌山

広畑

大分

八幡

小倉

乗船期間スケジュール

原則として3ヶ月間連続乗船、1ヶ月間連続休暇となり(2024年度より60日連続乗船、25日連続休暇又は42日連続乗船、18日連続休暇へ見直し検討中)、年間での休暇は121日です。(陸上休暇79日、船内休暇42日)それに加えて有給休暇23日(陸上)があります。乗船中は24時間勤務のイメージがあると思いますが、2~3名で交代して船を動かすので実際に当直(ブリッジやエンジンルームで勤務すること)をするのは一人1日8時間ずつです。
船内休暇や着岸中に、港近くの町へ繰り出すこともできます。近所の温泉へ行ったり、ご当地グルメを楽しんだりしている乗組員も多いです。また陸上休暇は長いので、有意義に使うことができます。趣味の車で旅行をしたり、普段会えない友達との予定を入れたり、有意義にすごしています。

乗船期間スケジュール
※ある乗組員の1年間のスケジュール(例)

上記から、下記へ見直し検討中

60日連続乗船、25日連続休暇
60日連続乗船、25日連続休暇
42日連続乗船、18日連続休暇
42日連続乗船、18日連続休暇

乗船する船

日鉄物流では現在、社船9隻+2船団を保有しています。皆さんが乗船することになる船をご紹介します。

船名 全長×型幅(m) 船籍(進水年月) 総屯数(G/T) 重量屯(D/W) 最高速力(ノット) 常用速力(ノット) 主機関 馬力/(Kw)
鐵翔丸 76.23×12.00 東京都(2010.03) 499 1,670 14.40 11.50 阪神内燃機 2,000馬力/1,471
日昌丸 76.12×12.00 愛知県(2010.06) 499 1,670 14.08 11.50 赤坂鐵工所 1,800馬力/1,363
鐵山丸 75.24×12.40 愛媛県(2010.11) 498 1,710 13.50 12.69 阪神内燃機 1,800馬力/1,323
鐵竜丸 83.13×13.00 愛媛県(2010.03) 748 2,385 14.00 12.40 阪神内燃機 2,000馬力/1,471
しんりゅう丸 84.63×13.00 福岡県(2015.01) 749 2,350 13.00 12.30 赤阪鐵工所 2,200馬力/1,617
八光丸 84.63×13.00 東京都(2013.11) 749 2,350 14.24 12.30 赤坂鐵工所 2,200馬力/1,617
新星丸(ブッシャー) 17.51×12.12 東京都(2003.10) 150 264 14.2 11.0 新潟原動機 2,500馬力/1,838
新星丸(バージ) 78.30×13.00 東京都(2003.10) - 2,816 - - - -
月星丸(ブッシャー) 17.50×12.25 東京都(2001.11) 150 264 13.3 11.0 新潟原動機 2,500馬力/1,838
月星丸(バージ) 78.30×13.00 東京都(2001.11) - 2,816 - - - -
新市川丸 84.60×13.00 東京都(2013.02) 749 2,400 13.9 12.0 阪神内燃機 2,000馬力/1,471
新さかい丸 84.60×13.00 東京都(2015.11) 749 2,400 13.9 12.0 阪神内燃機 2,000馬力/1,471
海光丸 74.20×12.00 東京都(2007.12) 499 1,845 14.1 12.4 新潟原動機 2,000馬力/1,471
  • 鐵翔丸(てっしょうまる)

    鐵翔丸てっしょうまる

    G/T499型 D/W1,670 全長76.23m×型幅12.00m

    全国一円を航海

    2010年4月に就航した『鐵翔丸』の船名は社内公募して決定しました。2,000馬力の主機を搭載し、現在でも運航船の中で上位の船速を誇る、当社の主力船です。

  • 日昌丸(にっしょうまる)

    日昌丸にっしょうまる

    G/T499型 D/W1,670 全長72.12m×型幅12.00m

    全国一円を航海

    2010年6月に鐵翔丸と同型の姉妹船として就航しました。船名の『日昌丸』は、船舶所有者である星野汽船殿の先代社長の名前から「昌」の一文字を取り、また日の字が3つ重なる縁起のよい船名でもあります。

  • 鐵山丸(てつざんまる)

    鐵山丸てつざんまる

    G/T498型 D/W1,710 全長75.24m×型幅12.40m

    全国一円を航海

    2010年11月に「山鋼丸」として就航した当時は先進二酸化炭素低減船の第一号船として内航海運業界で脚光を浴びました。2016年より当社所属となり、船名を『鐡山丸』に変更して現在に至っております。

  • 鐵竜丸(てつりゅうまる)

    鐵竜丸てつりゅうまる

    G/T748型 D/W2,385 全長83.13m×型幅13.00m

    鹿島以西を航海

    2010年11月就航後は「やまなか」の船名で運航されておりましたが、社船「豊竜丸」の代替船として2016年3月より当社社船扱いとなりました。これを機に「竜」の一文字を継承し、『鐡竜丸』として現在活躍中です。

  • しんりゅう丸(しんりゅうまる)

    しんりゅう丸しんりゅうまる

    G/T749型 D/W2,350 全長84.63m×型幅13.00m

    鹿島以西を航海

    『しんりゅう丸』は2016年1月、初代「新竜丸」から2代目「しんりゅう」を経て3代目として生まれ変わって就航しました。最新機器を搭載した社船の中では最新鋭船舶です。

  • 八光丸(はっこうまる)

    八光丸はっこうまる

    G/T749型 D/W2,350 全長84.63m×型幅13.00m

    八幡(戸畑)~光 専航船

    八光丸の船名の由来は、本船の就航航路である八幡製鉄所と光製鉄所の頭文字をいただいたものです。初代八光丸の就航は1966年5月で、社船最長の50年以上の歴史をもち、本船は4代目として、2013年11月に就航しました。

  • 月星丸船団

    月星丸船団つきぼしまるせんだん

    『月星丸船団』は2001年11月に建造、プッシャーボート「月星丸」及びバージ「月星一号」をファーストジョイント方式で連結・結合させた3,000トン積のプッシャ―・バージ船団です。

  • 新星丸船団

    新星丸船団しんせいまるせんだん

    月星丸船団の姉妹船として2003年10月に建造された『新星丸船団』は月星一号同様バージ部は中国で建造され、プッシャーボート「新星丸」とバージ「新星一号」を連結し、主に瀬戸内の工場間輸送に就航しています。

  • 新市川丸

    新市川丸しんいちかわまる

    『新市川丸』は3代目市川丸のリプレース船として、2013年2月に建造されました。新規に水槽実験を実施した省エネ船型で、プロペラの軸受には回転摩擦抵抗を軽減する目的で「テフロン」材が使用されています。

  • 新さかい丸

    新さかい丸しんさかいまる

    新市川丸の姉妹船として2015年11月に建造された『新さかい丸』は新市川丸同様、従来型と比べ高い燃費性能・軽量・低騒音・低ミスト環境を生み出す「油圧動弁装置」を持った、新設計の主機関を搭載しています。

  • 海光丸

    海光丸かいこうまる

    2007年12月に建造された「海豊丸」を2020年10月に現在の『海光丸』に船名を改めました。低燃費・低二酸化炭素排出を実現するスリムな船型を持ち、船底部に「エラ」と呼ばれる外販より一部吐出した部分が特徴です。

積荷実績

「鉄を運ぶ」事で培った豊富な技術とノウハウで、空港滑走路・橋梁・鉄道車両・ロケットなど重量物・容大物も運搬しています。

  • コイル

    コイル

    並んでいると小さく見えますが、1つあたり約12tもあります。

  • ブリキシート

    ブリキシート

    薄いブリキの板を重ねたものです。コイルと合積み(=一緒に運ぶこと)しています。

  • シートパイル(鋼矢板)

    シートパイル(鋼矢板)

    工事現場で、土や水との仕切りとして用いられます。

  • 新幹線

    新幹線

    北陸新幹線「かがやき」です。新幹線は、2両積むと艙内が一杯になります。

  • 列車(車両・車輪)

    列車(車両・車輪)

    神戸から列車を運びました。車輪へ重さがかかって傷んでしまうのを防ぐため、車体と車輪は分けて輸送します。

  • 貯槽設備(タンク)

    貯槽設備(タンク)

    窒素を貯槽するためのタンクを運びました。